管理人を巡る女の物語2(下)

(上)より続き。


そんなこんなで高校を卒業し、大学に入学してから3年目のこと。


21歳にして中学の友だちが10人くらい集まり、年末に飲みに行ったことがありました。そのときに、その場にはいなかった副委員長の話になりました。


友人曰く、彼女は日本語でアイデンティティを形成できなくて悩んでいたとのこと。???


話を詳しく聴くと、英語圏で育ってしまったために、日本語で物事が考えなれないということで悩んでいたということを、何故か私だけに教えてくれました。


確かに、高校の時の帰国子女(もちろん男ですよ)の同級生にも似たような雰囲気を感じました。彼らの持っている雰囲気は、全開ではあるけれど、どこか遠くからみる視点も持っているように感じられました。悪口のつもりはありませんので、もし不快に感じた方がいればごめんなさい。あと、上手く表現できず、歯痒く感じています。


もともと人を100%理解することは不可能だと思います。心が傷ついている人に気のきいた言葉をかけるなんて、特に空気の読めない私には大博打だと思っています。でも、寄り添うように努力することはできるのではないでしょうか?
今更海外に行って、アイデンティティを英語で確立、なんて無理でしょうが、海外に行って似たような体験をして、少しでも気のきいた言葉をかけられるようになりたい、と


この文章を書きながら思いました。


私は負けず嫌いなので、他人ができることを自分ができなくて悔しい、と思っていたというのが正しいと思われます。


未だに英語その他言語(含む日本語)は駄目駄目ですが、同窓会で彼女と話ができるぐらいの体験ができたら(恋愛とか下心とかではなく)おもしろそうです。